ベンチャースポーツ(マイナースポーツ)においてアウトリーチに効果的な記事


日本代表倶楽部賞を設けました。この賞では普及には、分野外の人に魅力を伝える「アウトリーチ」の力が非常に重要であることを一貫して訴えています。今回は効果的なアウトリーチ記事の書き方を考えます。

アウトリーチ

そもそもこのアウトリーチとは何でしょうか?

アウトリーチ(名詞:Outreach、英語動詞では、Reach Out)とは、英語でを伸ばすことを意味する。福祉などの分野における地域社会への奉仕活動、公共機関の現場出張サービスなどの意味で多用される。

科学技術分野におけるアウトリーチ(Reach Out)

研究者や研究機関が研究成果を国民に周知する活動をさす。政府から研究費の補助を受けた場合、その義務としてアウトリーチ活動が課される場合もある。国際会議や国際シンポジウム等を開いて、広く一般に成果を発表する場合や、研究論文を学会誌などに投稿して世に知らしめる場合なども、アウトリーチ(Reach Out)活動であるといえる。また、同分野の専門家以外を対象とした、一般向けの成果発表会、普及講演、研究施設の一般公開などもアウトリーチ(Reach Out)活動に含まれる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%81

今回指しているのは、アウトリーチの中でも、普段取り組んでいない一般に広く必要性や重要性を分かりやすく説明することを言います。

一般的に言ってベンチャースポーツ(マイナースポーツ)にあることは、関係者とそれ以外の温度が全く異なることです。これを埋めるには、客観的にどのような点がユニークで魅力的であるかを文章をはじめとして魅せるかが重要になります。それに必要なのは以下のような前提になります。

小学生に説明する気分

分野外の人は、自分たちの競技どころか自分たちが一般的だと思っている知識もないものだと思ってください。

「ボールは5号球」と言われて大体の大きさが想像できるのは、何かしらの球技経験者です。

スパイクにも金属製やポイント、など種類がいろいろあるのを知っている人も少なくとも何かしら触ったことがある人です。

何もわからないと思ってください。前提は何もないものを前提に話を進めていきましょう。

徹底的に客観視

該当競技が、どのようなものかを全く知らないという前提を元に説明をする必要があります。そもそもサッカーや野球などでも、比較的オフサイドやスクイズといった細かいルールは一般は知らない可能性が非常に高いのに、あまり聞いたことがない競技のルールなんて、これっぽっちでも知っているわけないじゃないですか。

専門用語

業界用語や専門用語は使わないに限りますが、使う場合には、逐一説明を付けましょう。こんな感じでもまだ足りないかも。

「ミッドフィルダーがボールをインターセプトし、前線のフォワードにスルーパス」

→「司令塔のポジションの人がボールを奪って、前にいる味方に相手の間を抜くようにしてパス」

同様に英語3・4文字の略語なんてご法度です。出すにしても必ず説明を付けてください。協会や連盟などの関係ももちろん同様です。外部からは差なんてわかりません。

類似の競技との違い

なんでその競技なのかを説明する必要があります。「サッカーでよくない?バスケでよくない?」って言われて、論理的に反論できないようではプロモーション力が足りません。楽しいというのは主観です。客観性が必要です。

サッカーとフットサルの差どころか、フットサルという単語を知らない人も多いでしょう。フットサルをやっている人は、サッカーと比べてフットサルの魅力を客観的に説明できますか?有名競技ですらこれなのですから、ホッケーとラクロスの差なんて、スティックにネットがあるかないか以外の違いなんてそうそう知りません。

アメリカンフットボールとラグビーの差も一般的には知られていませんから、タッチフットボールとタグラグビー等の個々の差とかも本当にやっている人と関係者以外ではわからないと思います。

そもそもインラインスケートとローラースケートの差も、わからない人のほうが多いでしょう。

要するに、あなたの前提は相手の前提ではありません。分かりやすく説明するには、自分たちが前提だと思っていることを丁寧に説明していく必要があります。

表にしたりして比較すると結構違いが見えてきます。「似てる競技のあれとは何が違ってどう面白いのか?」も言えないと辛いです。

その際、競技自体ではなく、その他の理由、例えば「最初に始めたとき好きな子がいた」とかの理由でも立派な理由になりえます。自分ではこれじゃなければダメという理由を説明できればいいでしょう。

込み入った知識は不要

これはスポーツに限ったことではないですが、細かいことをほかの人よりも知っているということに悦に浸っている人がいますが、これはアウトリーチでは不要どころかマイナスです。人に説明できない知識はこの点では不要です。もしかしたら「すごい、よく知っている人!」と尊敬の見られたいのかもしれませんが、現状では「あの人、なんか偉そうだしバカにしてるみたい」と思われて、印象が悪くなりがちです。そういうのは身内でやりましょう。

終わりに

普及にはアウトリーチの能力が不可欠ですが、そのためには上記のように徹底的に客観的に伝えられるようにしましょう。第一回日本代表倶楽部賞の締め切りは2017年3月31日です。部門は競技実績賞・SNS拡散力賞・記事の質賞の3部門です。競技実績以外の2つはすべての記事が対象となります。記事数に制限はありません。皆さんの応募心よりお待ちしております。詳しくはこちら。

【表彰】第一回日本代表倶楽部賞について